【大学・学部紹介⑩】社会学部

今回は社会学部をご紹介します。

社会学部とは

 

社会で常識とされていることを一歩引いて、実際はどうなんだろうと疑ってみる学問です。

 

例えば、経済学は市場、つまり交換をすることが前提ですが、社会学ではなぜ奪い合いではなく、交換になったのかを考えます。

 

他にも法学では法の解釈をしますが、社会学では法律とは何かを考えます。

 

このように社会や学問で当たり前とされていることを違う視点で物事を見たり、より掘り下げて考える学問が社会学です。

 

大きな特徴として、社会のあらゆることが研究対象のため、学習内容が非常に広いことが挙げられます。

 

社会学部の具体的な内容

 

それでは具体的にどのような分野があるのか。

 

社会学の全体像を知ってもらうために学問分野が非常に広い、一橋大学を元に説明します。

 

社会動態研究分野

 

社会の構造や仕組み、社会で起きている問題の原因について学ぶ社会学の基礎的分野です。他大学の文学部社会学科の領域とほとんど同じです。

 

社会文化研究分野

 

哲学、倫理学、社会思想史、文芸、言語などを学びます。ほとんど文学部と同じ内容です。

 

社会行動研究分野

 

社会心理学、社会人類学、社会地理学を学びます。心理学、人類学、地理学についても深く学びます。

 

人間・社会形成研究分野

 

教育と社会の関係性を学ぶ教育社会学、スポーツを社会現象と捉えて研究するスポーツ社会学、政治学について学びます。

 

総合政策研究分野

 

雇用、労働、生活問題、コミュニティ、医療、地域などの社会科学全般を学びます。

 

歴史社会研究分野

 

近現代歴史学、日本史、中国朝鮮史、ヨーロッパ史、アメリカ史などを学びます。文学部歴史学科と学習内容が近いです。

 

 

社会学を学びたい方は、この中から自分が行きたい大学はどの分野に強いのかなどを調べてみるのもいいと思います。

 

社会学部の主な進路

 

社会学部生の就職先として人気なのが、マスコミ、金融・保険、メーカー、IT業界です。

 

しかし、学習内容が幅広いため、就職先も幅広く、あらゆる業界を目指せます。

 

 

今回は、社会学部について書きました。

 

社会学は研究範囲が幅広いため、身近なテーマで卒業論文を書く人も多いらしいです。

 

例えば、アイドルオタクは実際にどのような生活をしているのかというテーマの卒業論文や、自身の子供について調べた卒業論文などがあります。

 

社会学部は、本当に自分の興味関心がある事を調べられるので、非常に面白そうだと思いました。

 

また当たり前だと思われていることを前提から疑って、たくさんの視点から物事を見るという社会学の考え方は、普段の生活や人間関係においても大切な考え方だと思いました。

 

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