工業高校から私立大学に入学した教え子が書くブログ

こんばんは、今日は前回の更新で沖津先生が書いていた「生徒R」の私がブログを書かせて頂きたいと思います。

私は、前回のブログで沖津先生に書かれていた通り勉強ができる高校生ではありませんでした。
というより全くできませんでした。(笑)
小中学生ではほとんど勉強をしておらず、成績も飛ぶ鳥を落とす勢いで悪く、もうどうしようもない学生でした(笑)
中学生2年生の時、友達がたくさん行き始めているからという理由で塾に行き始めました。
そこで私の授業を担当していたのが沖津先生でした。
中学生の頃の私は、塾に行ってたものの勉強に「やる気」が大きく欠けていたようで、成績はそこまで伸びませんでした。
デザインがやりたい、という理由で工業高校のデザイン科を志望し、受験。
無事合格しました。
高校生になった私は、やりたかったデザインの学科に入学し充実した高校生活を送るはずでした。
しかし入ってみた高校は、思っていたものと違い、デザインの授業も自分が求めていたものではありませんでした。
デザインの勉強は1年も立たぬ間に興味がなくなってしまい、専門的な勉強しかしない私の高校で、興味のない授業を無意味に聞いて、私は空っぽの高校生活を送っていました。
高校2年生の夏、地元の友達と遊んでいると大学受験の話になり。
有名進学校に通う友達は「俺は立教大学に入りたい」と言いました。
地元では一番仲がいいと言える友達が大学の話をしていて空っぽの高校生活を送っていた私は、「ヤバい。」と思いました。
同じ年のいつもバカやっている友達が、こんな事を考えて毎日勉強をし、何年か先に通う学校をオープンキャンパスで吟味している。
そう考えるとゾッとする何かを感じました。
それと同時に「大学って手があったか。」
とも思いました。
それから数ヶ月後、冬になる前くらいの時期。
中学生の時にお世話になっていた沖津先生とは連絡を取りあったり、家に遊びに行かせてもらっていました。
そこで私は沖津先生に「大学に行きたい」
と相談しました。
最初は軽い気持ちでしたが、
「Rがそういうなら勉強一緒にしよう。」
という事になり沖津先生のところにまた通い始める事になりました。
最初の半年くらいは中学生の復習。
高校2年生がする勉強ではありません(笑)
しかし土台が無かった私には最も重要な勉強でした。
半年経ち、高校3年生になりました
正直ここまではまだ、本気では無かったと思います。
ある時センター試験の模試を受けに行きました。
そこで出された問題は全くと言っていいほど解りませんでした。
周りにいた私と同じ高校三年生は問題をスラスラといている中、私は全く問題が手付かず。
あれほど焦った事は今まででありませんでした。
模試が終わった私は、一念発起し、考え方やり方を見直して勉強に集中し直しました。
というのも、それまでは塾の前はダラダラし、何もしない、家に帰って勉強はするけど、与えられた事だけ。でした
模試が終わってからの私は、朝早朝に起きて図書館のシャッターが開く前に行き
開いたと同時に席を取って勉強を開始し、塾の時間になると塾に行き勉強、
さらにそのまま家に帰らず図書館に戻り勉強、図書館が閉まると近くのファストフード店で夜遅くまで勉強しました。
それからは生活を見直して行動し直した結果。少しづつ結果が出てきだしました。
しかしそれまで勉強をサボっていた私は、まだ志望校の目標点には達していませんでした。
受験の時期が来て滑り止めの大学を何校か受験したものの、全て不合格。
そこからまだ第一志望の大学の受験日まで少し日があった為、そこからさらに勉強をしました。
第一志望の受験日当日、最後の試験。
私は悔いがないよう、全力を尽くしました。
最後の受験が終わった私は沖津先生に感謝の連絡をしました。
「今までありがとうございました」
充実感に満ちていました。
それから数日後、合格発表日を3日ほど過ぎた後、落ちたと思っていた私は合否確認をしていませんでした。
立教に無事合格した親友にその事を話すと
「一応確認しとけ!!」
と言われその次の日インターネットで合否を確認しました。
そこには「合格おめでとうございます」
の文字がありました。
なんども見返して現実かどうか確かめました、何度も見つめ直したパソコンの画面を更に見つめ直し、それが現実だと理解しました。
本当に嬉しかったです。
その場で沖津先生、一緒に受験を頑張ってきた親友、父親。
全員に連絡しました。
今思えば本当に良かったなって思います。
私は今も沖津先生にお世話になっていて、今では塾の手伝いや、もちろんご飯に行ったりと仲良くさせて貰っています。
誰にでも「キッカケ」というものがあって
やる気になれば何だって出来ると大学受験を通して感じました、私にも出来たので。
私もまたあの頃を思い出して頑張ろうと思います。